2012-06-18

日本通信「b-mobile Fair」をSIMロックフリーのiPhone 4で利用

今となっては珍しくなくなってしまったが、日本通信の「b-mobile Fair」というSIM商品を購入したので久々にレポートしてみる。利用目的は、2年程前に購入して最近はモバイルルーターでのWi-Fi専用で通信していた個人輸入したSIMロックフリーのiPhone 4への装着である。

この製品は、日本通信から提供されている一連のNTTドコモのインフラを利用したSIMタイプの通信サービス商品で、購入後に一定期間又は一定の通信量を使い切った後は、適宜プリペイド料金をチャージすることで期間延長及び通信量の追加が可能となる形態の商品である。したがって、どちらかと言うと使い切りの商品で、最低契約期間の設定や長期間利用による値引き等のサービスが無い代わりに、初期投資は低く抑えられるようになっている。
実際、b-mobile Fairでは初期の4カ月又は1GBの通信量のいずれかに達するまでの使用料を含む9,800円(税込)で購入が可能で、その後同じ4カ月か1GBの利用権は8,350円でチャージすることで得ることができる。ちなみに、b-mobile FairにはminiSIMタイプのカードとmicroSIMタイプのカードの2種類の商品があるが、どちらも料金は同一である。ただし、購入後にこれらのカードのタイプを変更することはできない。さらに、いずれもデータ通信専用で、通話には利用できないし、MMSを含むメールサービスにも対応していない。

最近の流行としては、Xi契約したdocomoのminiUIMカードをSIMロックフリーのiPhoneに装着する形態が多そうな気がするが、どうせLTE通信ができるわけでもなく、b-mobile Fairの3G通信(下り14Mbps)で充分なのは確かである。もちろん昔試用してみたb-microSIM U300は最大で300kbpsなので、速度面で少々不満が無いではなかったが、このFair版の理論値14Mbps相当なら待たされ感はほとんど無い。

今回b-mobile Fairを購入したきっかけは、ずっと利用してきたイーモバイルのPocket WiFiが2年間の継続契約期間を満了したので速攻解約を決めたことにある。他には、LTE対応やWiMAX対応のモバイルルーターを手に入れることも考えないでも無かったが、実はau版のiPhone 4Sを見送ったこともあり、そろそろリリースされるであろうiPhoneの次期バージョン(iPhone 5かな?)の時期を考えると、ある程度繋ぎ的に使えるb-mobileシリーズのSIMは扱い易そうだと思ったわけである。

実際にb-mobile FairのmicroSIMをiPhone 4に装着してみて、何の問題も無く使えていて呆気ない程である。確かに以前利用したb-microSIMの経験があるので、開通手続きや設定もほぼ同じようにこなすことができたわけだが、ともかく何ら難しい事無く3G通信が利用できる。
なお、iPhoneで言う「インターネット共有」(一般的にはテザリングと呼ばれている機能)を利用するのは今回初めてで、設定>一般>ネットワーク>モバイルデータ通信ネットワーク>インターネット共有、のところでAPN等を入力することが説明書には書かれていなかったので少々戸惑ったが、分かってしまえば単純なことで後はインターネット共有の設定をオンにすればテザリングは直ぐに機能してしまった。少し残念なのは、テザリングとしてWi-Fi、Bluetooth、USBのいずれかの接続が可能なのだが、Wi-Fiを利用した場合にそのSSIDにiPhone自身の装置名が使われてしまい、変更ができないようになっていることだ。普通はiPhoneの装置名には所有者の名前を含めていることも多いと思うので、知らずに設定していると電波を通じて世間に名前を晒すことになってしまう(笑)。当然ながら、これはb-mobile Fairの所為ではなく、iPhoneのネイティブな仕様である。

結局の所、b-mobile Fairのレポートと言いながらそれらしい分析は無きに等しいわけで、いささか名前倒れの内容となってしまったが、ともかくiPhone 4で利用する限り何の問題も無いということだけは明言しておきたい。これがiPhone 4SぐらいだとSiriによる通信量とか色々と気にする部分もあると思うが、少なくとも常時通信するのはプッシュ通知を利用しているアプリぐらいなので、まだまだ余裕があると考えて間違い無さそうだ。

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