2011-01-05

日本通信「b-microSIM U300」契約満了後の状況

Apple社のSIMロックフリー版iPhone 4に装着していた日本通信の"b-microSIM U300"を開通させた後の1カ月の利用期間も随分前に終了して、今は元通り3G回線を使わずに外出時はイーモバイル社の"Pocket WiFi"での通信だけに戻っている。
以前のトピックにも書いたように、システムのバージョンアップ等の操作以外ではSIMを装着していなくても何ら問題無くiPhoneの機能は利用できるのだが、今もb-microSIMは装着したまま使用している。
SIMの開通手続き前と変わったことと言えば、ステータスバーの電波強度とキャリア名の表示が無くなり、代わりに常に「圏外」と表示されるようになったぐらいだ。当然のことながら、通信として無線LANを利用するのにこの表示は何の影響も無い。

電源オフの状態から起動すると、ホーム画面表示時点で毎回FaceTimeのアクティベーション中である旨のダイアログが出現するが、SMSが使えないのでアクティベーションが完了しないのも相変わらずである。
また、モバイル通信の設定をオフにしていると同じく起動時に警告が出るが、OKボタンをタップするだけで他に手間は掛からない。

ちなみに、無線LAN経由で通信をしていると極稀に通信の途絶が発生するのか、iPhoneの画面に「データ通信機能の起動に失敗しました」とのメッセージが表示されることがある。どうやら無線LANでの通信に失敗すると自動的に3G回線に接続しようとするようで、無線LANを利用して3G回線の通信量を抑えようと考えている人は要注意かもしれない。
なお、この通信不可のメッセージはOKボタンで消すことができて、すぐに無線LANでの通信が可能となるので、発生頻度が低いこともあって実用性に問題はない。

本来は"b-microSIM U300"のSIMは日本通信からの貸与品であり、その所有権は同社にあって、特に利用期間が30日の契約では利用期間終了後1ヵ月を経過すると再度同一のSIMで開通手続きをすることが不可能となるため、いつでも利用者に返還要求が可能ではあるが今のところその請求が行われる気配は無い。
結果として、b-microSIMは本体のアクティベーション用にしばらくは利用できそうな状況である。

どちらかと言うと、日本通信のSIMがどのようなものか試してみるために購入した"b-microSIM U300"であるが、通常のminiサイズのSIMをカッター等でmicroサイズに加工して利用すると言うリスクを回避できたことで、個人的には充分価値のある選択だったと考えている。